1.政府計画は今のままでは機能しない > システムは数カ月でできるのか?
システムは数カ月でできるのか? : 脇が甘い「SEがいない」発言(多田正行のCRM Watchdog:ITpro)

引用:
この「朝まで生テレビ」で片山氏は「(社保庁には)SEがいない」とも発言した。片山氏がどんな役割を担うIT専門家をSEと呼んでいるのかは分からないが,SEがユーザー側の組織にいるかいないかは,さほど大きな問題ではない。根本のシステム企画の部分はさておき,その時々に応じて専門家に依頼すればよい,というのが筆者の考えである。
今の社保庁に必要なのは,いわゆるCIO(情報最高責任者),つまり組織運営を左右する情報システムの利活用について,専門的な知識,経験,見識を備えた上級マネジメント(経営陣)だ。
例えば,日本郵政公社にはCIOがいる。吉本和彦理事が民営化に向けて情報システムの指揮を執っている。吉本氏は民間の金融機関でCIOを務めており,その後郵政公社へと移った(「経営とIT新潮流」に掲載された関連記事)
「社会保険庁の在り方に関する有識者会議」の第10回議事録要旨には,大山永昭委員による発言が次のように書き残されている。CIOの必要性について上手く説明している。少し長くなるが引用する(議事録要旨はこちら)。
『いよいよ組織の形が決まり,社会保障制度がどういうふうになるかも出てきて,それからコンピュータのシステムの開発に入るわけだが,いわゆる PDCA(Plan−Do−Check −Act)の中のまだPを作りつつあるという状況。特に3ページ目(筆者注:会議中の資料)にもあるように,社会保険と労働保険の徴収事務の一元化という行政改革の課題から出てきた話があるが,私が今回見せていただいた印象は,ひょっとするともっと良い方法があるかもしれないということである。
何を申し上げたいかと言うと,例えば,厚生労働省にもCIOとCIO補佐官の方がいらっしゃる。ところが,CIOの方は,社会保険庁が厚生労働省の外局だからということもあり,現在,全く違う体制で,この緊急な課題に対応するためのプロジェクトチームが長官の下にできている。この状況は理解できるが,一方では,厚生労働省の中を見るだけでも,業務や運営の仕方,それからさらには制度,そしてITの技術の全てを知っている人がいれば,もっとうまい方法が見つかるのではないかという印象を持った。
CIOは,本来,このように全体を統括することが役目である。ITガバナンスの必要性も書いてあるが,全体を知っている人がいなければITガバナンスを確立することはできない。ここから作業が始まるので,このような人が1人もいないとしたら,厚生労働省がこれからITを使ってここに書いてあるとおりのステップで踏み出そうとしても機能しないのではないかと危惧する。』
SEとCIOは違う。CIOは先ほども述べたように上級マネジメントで,組織全体のITの利活用に関して責任を負う人である。SEがいるかいないかというのは枝葉末節の話題である。筆者は片山氏の発言にはITがらみの難問を解決するための視点や知識が欠けていると思った。
詳しくは・・・・・・
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20070705/276798/?ST=watcher&P=2
この記事に関連した記事
- 年金問題:10年前から苦情…社保庁、トラブルを放置(毎日新聞) (2007-06-22 13:29:49)
- 消えた年金記録の裏側で何が起こっていたのか(経営者倶楽部) (2007-07-10 22:14:45)
- 国会映像館:社会保険庁のシステム費が累計で1兆4千億円! (2007-09-03 12:30:10)
- 片山さつき議員の「システムは数カ月でできる」発言に思う(多田正行のCRM Watchdog:ITpro) (2007-08-31 18:42:38)
- 「片山さつき氏発言」に触発され,社会保険業務の業務・システム最適化計画を熟読した(多田正行のCRM Watchdog:ITpro) (2007-09-03 10:04:35)
- 「主語なし計画」の怖さ(多田正行のCRM Watchdog:ITpro) (2007-09-03 15:05:53)
- 見積もりがないまま進められるのか(多田正行のCRM Watchdog:ITpro) (2007-09-04 10:08:45)
- 脇が甘い「SEがいない」発言(多田正行のCRM Watchdog:ITpro) (2007-09-01 18:47:02)
- 片山さつき議員の「システムは数カ月でできる」発言に思う(多田正行のCRM Watchdog:ITpro) (2007-08-31 18:42:38)
投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。




























